子犬のトイレしつけが簡単に成功する理由とは？
なぜトイレしつけは難しく感じるのか？
子犬のトイレしつけは、初めて犬を飼う人にとって難しく感じることが多いです。失敗が続くと「このまま一生トイレを覚えてくれないのでは？」と不安になるかもしれません。しかし、子犬がトイレを覚えるのには時間がかかるのが普通であり、焦る必要はありません。
犬は本来、排泄をするときに特定の場所を好む習性があります。どこを特定の場所にすればいいのかを「教えてあげる」ことがトイレのしつけです。
犬のしつけとは、どうやったら、こちらの思っている事が伝わるのかを考える作業です。
多くの場合、しかりつけてもあなたの想いは伝わりません。犬は、飼い主の行動や符号によって「思いを受け取ろう」としています。なので、こうかな？とやってみているわけです。
伝わったらうれしさを表現し、伝わっていなかったら残念感を伝えればいいのです。
また、トイレしつけがうまくいかない大きな理由のひとつは「飼い主が一貫したルールを持っていないこと」です。場所を変えたり、トイレが成功したのに褒めなかったりすると、子犬は混乱してしまいます。
しつけといわれている行為は、しつけるのではなく「教える・伝える」ことだと思ってください。
子犬のトイレしつけが簡単になる3つのポイント
成功しやすい環境を整える
子犬がトイレを覚えやすいように、環境を整えることが大切です。最初は広い範囲にトイレシーツを敷いて、どこでしても成功するように設定します。そして、成功したら少しずつトイレの範囲を狭めていくことで、自然と決まった場所でできるようになります。
子犬の習性を理解する
子犬は基本的に「食後・寝起き・遊んだ後」に排泄しやすいです。これらのタイミングを把握し、トイレの場所に誘導すると成功しやすくなります。また、子犬はニオイを覚えて同じ場所で排泄する習性があるため、一度成功した場所は掃除しすぎず、ニオイを残すこともポイントです。
適切なご褒美を活用する
子犬がトイレを成功させたら、その場ですぐに褒めてあげましょう。「いい子だね！」と明るい声で伝えるだけでも十分ですが、おやつをあげるとさらに効果的です。成功体験を積むことで、子犬は「ここでトイレをするといいことがある」と学習し、繰り返し成功しやすくなります。
子犬のトイレしつけを簡単にするための5つのステップ
ステップ① トイレスペースを決める
トイレスペースは最初にしっかり決めて、途中で変えないことが重要です。子犬は一度覚えた場所で排泄する習性があるため、トイレの場所をコロコロ変えると混乱してしまいます。
トイレの場所は、静かで落ち着ける場所を選ぶのが理想です。頻繁に人が通る玄関やリビングのど真ん中よりも、部屋の隅やトイレ専用スペースを作るのがベストです。また、トイレの近くには寝床や食事スペースを置かないようにしましょう。犬は本能的に、自分の寝床の近くでは排泄を避ける傾向があるからです。
ステップ② トイレの場所をしっかり覚えさせる
トイレの場所を覚えさせるためには、排泄しやすいタイミングでトイレに連れて行くことがポイントです。特に、以下のタイミングでトイレに誘導すると成功率が上がります。
- 朝起きた直後
- 食後10～30分後
- 遊んだ後
- 昼寝から起きた直後
トイレに連れて行ったら、無理に排泄させようとせず、少し待ってあげましょう。成功したらすぐに褒めて、トイレの場所を覚えさせていきます。
ステップ③ 成功したらすぐに褒める
子犬がトイレで排泄に成功したら、すぐに褒めることが重要です。成功直後に「よくできたね！」と明るい声で伝え、おやつをあげるのも良い方法です。
褒めるタイミングが遅れると、子犬は「何に対して褒められているのか？」が分からなくなります。トイレをした直後にすぐ褒めることで、**「トイレ＝いいことがある」**と学習し、成功率が上がっていきます。
ステップ④ 失敗しても叱らずに対処する
トイレを失敗してしまったとき、つい「ダメ！」と叱りたくなるかもしれません。しかし、叱ると子犬は「排泄＝怒られること」と誤解し、隠れて排泄するようになってしまいます。
失敗した場合は、静かに片付けるのが基本です。また、排泄のニオイが残ると「またここでしてもいい」と認識してしまうため、消臭スプレーを使ってしっかり掃除しましょう。
ステップ⑤ 継続的にルールを守る
トイレのしつけは、一貫したルールを守り続けることが成功のカギです。一度覚えても、油断すると元の状態に戻ってしまうことがあります。
トイレのしつけが定着するまでは、成功するたびに褒めることを続けることが重要です。また、トイレの環境が変わると一時的に失敗することもありますが、焦らず同じルールを守り続けましょう。
子犬のトイレしつけでよくある失敗と対策法
くれぐれも、犬のしつけの失敗は、犬の問題ではなく、犬にうまく意思をつたえられない飼い主さんの責任です。
うまく、犬に意思を伝えるためには「一貫性」が必要です。子育てや社員教育と同じです。
一つの行動に対して、毎回違う反応をしたらどうでしょう？子供、社員は、どう行動するのが正解なのかいつ前も理解できませんよね？
人の場合は、正解の時には、褒めて正解であることを伝えます。不正解なら、正解は「こうです」と指導します。
犬には言葉が通じません。だから、一貫した態度が必要なんです。正解なら喜ぶ。失敗なら、う～んという顔をして正解の動作をさせて褒めるなど。
失敗例① トイレの場所を頻繁に変えてしまう
トイレの場所を途中で変更すると、子犬はどこで排泄すればよいのか分からなくなります。例えば、「最初はリビングの隅にトイレを置いていたのに、途中で別の部屋に移した」場合、子犬は混乱してしまい、間違った場所で排泄することが増えます。
対策としては、最初に決めたトイレの場所を変えずに固定することが大切です。また、トイレの場所を変える必要がある場合は、少しずつ移動させていくのがポイントです。例えば、数日かけて10cmずつ動かしていけば、子犬も混乱せずに新しい場所を覚えやすくなります。
失敗例② 叱りすぎて子犬が萎縮してしまう
トイレの失敗を繰り返すと、「また失敗した！」とつい声を荒げて叱ってしまうかもしれません。しかし、子犬は「トイレの場所を間違えたから怒られている」のではなく、「排泄そのものが悪いこと」と誤解してしまうことがあります。その結果、隠れて排泄するようになり、さらにしつけが難しくなることもあります。
対策としては、失敗しても叱らず、冷静に対処することが重要です。トイレの失敗は「まだ学習中だから仕方ない」と考え、成功したときだけしっかり褒めるようにしましょう。
失敗例③ トイレのタイミングを見誤る
「もうそろそろトイレの時間かな？」と思ってトイレに連れて行っても、なかなか排泄しないことがあります。そのため、しばらく待っても排泄しないと「今はしなくても大丈夫かな？」と考え、トイレから出してしまうこともあるでしょう。すると、トイレから出た直後に部屋の床で排泄してしまうケースがよくあります。
対策としては、排泄しそうなタイミングでは、しばらく根気よく待つことが大切です。特に、食後・寝起き・遊び終わりは排泄しやすいので、トイレに誘導したら少し時間をかけて待ちましょう。また、子犬がそわそわしたり、床のニオイを嗅ぎ始めたら排泄のサインなので、すぐにトイレへ連れて行くのも効果的です。
子犬のトイレしつけをスムーズにする便利グッズ3選
1. しつけ用トイレトレー
トイレトレーは、子犬が決められた場所で排泄する習慣をつけるのに役立ちます。トレーには囲いのあるタイプとフラットなタイプがありますが、特に囲いのあるトレーはトイレの範囲を明確にするため、初心者でも使いやすいです。
また、トイレトレーを使うことで、トイレシーツがずれるのを防ぎ、部屋を汚れにくくするメリットもあります。特に、オスの犬は排泄時に足を上げることがあるため、壁付きのトイレトレーを使用すると、周囲が汚れるのを防げます。
2. 消臭機能付きペットシーツ
トイレのしつけが終わるまでは、子犬が排泄する回数が多くなるため、消臭機能付きのペットシーツを使うと快適です。特に、トイレのニオイが気になる人には、炭入りや抗菌加工が施されたシーツがオススメです。
また、ペットシーツの選び方としては、吸水性が高く、漏れにくいものを選ぶのがポイントです。安価なシーツは吸水力が弱く、床にまで染み込んでしまうことがあるため、厚手のものを選ぶと安心です。
3. しつけ用スプレー
トイレの場所を覚えさせるのに役立つのが「しつけ用スプレー」です。スプレーには、トイレの場所に誘導するタイプと、間違った場所で排泄しないようにするタイプの2種類があります。
誘導スプレーは、トイレシーツに吹きかけると、子犬がニオイを頼りに「ここで排泄するといいんだ」と学習しやすくなります。逆に、忌避スプレーは、間違った場所に吹きかけることで「ここで排泄すると嫌なニオイがする」と感じさせ、失敗を防ぐ効果があります。
しつけ用スプレーを活用することで、よりスムーズにトイレの場所を覚えさせることが可能です。ただし、すべての犬に同じ効果があるわけではないので、犬の反応を見ながら適切に使いましょう。
トイレトレーニングが完了するまでの期間とポイント
子犬のトイレのしつけは何ヶ月で覚えますか？
一般的なトレーニング期間の目安
子犬のトイレトレーニングには個体差がありますが、平均すると1週間〜1ヶ月程度で基本的なトイレの場所を覚えるケースが多いです。ただし、完全に失敗しなくなるまでには、3ヶ月〜6ヶ月程度かかることもあります。
特に、生後2〜3ヶ月の子犬は膀胱の機能が未発達なため、頻繁に排泄をします。最初のうちは失敗することもありますが、適切な誘導と褒める習慣を徹底すれば、徐々にトイレの成功率が上がっていきます。
覚えるまでの個体差と要因
トイレのしつけの進み具合は、犬の性格や環境、飼い主の対応によっても大きく異なります。例えば、活発な性格の犬は遊びに夢中になってトイレを忘れてしまうことがあり、慎重な性格の犬はすぐに覚えることもあります。
また、飼い主が一貫したしつけをしているかどうかも大きなポイントです。トイレの場所が変わったり、失敗時に叱られてしまったりすると、覚えるのが遅くなることがあります。そのため、焦らず根気よくトレーニングを続けることが大切です。
途中でうまくいかない場合の対応策
トイレトレーニングが途中でうまくいかなくなった場合、まず原因を特定することが重要です。よくある原因としては、次のようなものがあります。
- 環境の変化（引っ越しや模様替えによる混乱）
- トイレのニオイが変わってしまった（掃除しすぎてニオイがなくなった場合）
- トイレの成功率が下がったことで、飼い主が褒めなくなった
このような場合は、一度基本に戻り、トイレの場所を再確認し、成功時にしっかり褒めることを徹底すると、改善することが多いです。また、もし原因が分からない場合は、トイレの回数やタイミングをメモに取ることで、失敗しやすい時間帯や状況を把握しやすくなります。
Q&A｜子犬のトイレしつけに関するよくある質問
Q1. しつけがうまくいかない原因は？
トイレのしつけがなかなかうまくいかない場合、いくつかの原因が考えられます。
まず、トイレの場所が頻繁に変わっていないか確認しましょう。犬は一度覚えた場所で排泄する習性があるため、トイレの位置を何度も変更すると混乱してしまいます。
また、成功したときにしっかり褒めているかも重要なポイントです。トイレの成功率が上がると、つい褒めるのを忘れてしまうことがありますが、しつけが定着するまでは必ず褒めるようにしましょう。
Q2. 夜中にトイレを失敗する場合の対策は？
子犬は夜中にトイレを失敗しやすいですが、これは膀胱の機能が未発達なため、長時間我慢できないことが原因です。そのため、夜寝る前に必ずトイレに連れて行くのが大切です。
また、夜間の失敗を防ぐためには、寝る場所とトイレの距離を近くするのも効果的です。サークルの中にトイレを設置しておけば、子犬が夜中に排泄したくなったときにすぐトイレに行けるので、失敗を減らせます。
Q3. 仕事で長時間留守にする場合のしつけ方法は？
長時間留守にする場合、トイレのしつけはサークルを活用するのがオススメです。サークルの半分を寝床、もう半分をトイレにすることで、子犬は自然とトイレを覚えやすくなります。
また、トイレの場所を覚えるまでの間は、広めにトイレシーツを敷いておくと成功率が上がります。最初は広範囲に敷き、徐々に範囲を狭めていくと、決まった場所で排泄する習慣がつきやすくなります。
Q4. 子犬のトイレトレーニングは何ヶ月から始めればよいですか？
生後何ヶ月からトレーニングを始めるべきか？
子犬のトイレトレーニングは、生後2ヶ月から始めるのが理想的です。多くの子犬は生後2ヶ月頃から飼い主のもとへ迎えられるため、このタイミングですぐにしつけを始めるとスムーズに覚えやすいです。
早すぎるor遅すぎる開始のデメリット
生後1ヶ月未満の子犬は、まだ排泄のコントロールが未熟なため、しつけを始めてもすぐには覚えられません。一方で、生後4ヶ月以降になると、間違った排泄習慣がついてしまう可能性があるため、できるだけ早めにしつけを始めるのがベストです。
まとめ｜子犬のトイレしつけを簡単に成功させよう！
本記事のポイントまとめ
子犬のトイレしつけは、正しい方法を実践すれば意外と簡単に成功します。大切なのは、子犬の習性を理解し、一貫したしつけを続けることです。
- トイレの場所は最初に決めて変えないことが重要
- 排泄しやすいタイミング（起床後・食後・遊んだ後）にトイレへ誘導する
- 成功したらすぐに褒めて、ご褒美を与える
- 失敗しても叱らず、冷静に対処する
- トレーニング期間は平均1週間〜1ヶ月、定着には3〜6ヶ月かかることもある
焦らず、子犬のペースに合わせてトレーニングを続けることで、スムーズにトイレの習慣を身につけさせることができます。
しつけを継続するための心構え
子犬のしつけは一朝一夕で終わるものではありません。特にトイレトレーニングは、覚えたと思っても環境が変わると失敗することがあります。そのため、飼い主の根気と一貫性が成功のカギとなります。
また、トイレのしつけがうまくいかないときは、「何が原因で失敗しているのか？」を考えることが重要です。子犬の排泄パターンを観察し、必要に応じてトイレの環境を見直すことで、成功率を高めることができます。
子犬にトイレを覚えさせたいのですが、どうしたらよいですか？
すぐに始められる簡単な手順
- トイレの場所を決め、シーツやトレーを準備する
- 排泄しやすいタイミングでトイレに連れて行く
- 成功したらすぐに褒めてご褒美を与える
- 失敗しても叱らず、トイレの環境を見直す
成功率を上げるためのコツ
子犬のトイレの成功率を上げるためには、失敗を防ぐ環境作りが大切です。トイレの近くに寝床や食事スペースを作らない、適切なトイレグッズを活用するなど、工夫を重ねることでスムーズにしつけが進みます。
