犬のしつけって難しい?って効かれましたけど、犬の躾のイメージが間違ってませんか?
犬のしつけと訓練とは別物です。
本当の犬のしつけ
犬のしつけというのは、トラブルなく一緒に暮らせるようにすることです。
子供と同じです。家の中のものを壊さないとかおしっこはトイレでするとか、そういった常識のことで、決して「お手」とか「お座り」を覚えさせることではありません。
基本的な犬のしつけは、盲導犬にする犬の子犬の育て方が一番わかりやすく、一番的を得たしつけです。
盲導犬にする子犬を1年間預かって育てるボランティアをパピーウォーカーといいます。
パピーウォーカーは、基本的に誰でもなれるボランティアです。
ですが、パピーウォーカーには厳しいおきてがあって1年間育てたら必ず返す。<これが非常に辛い。
パピーウォーカーの話は、またどこかで書くとしてw
パピーウォーカーが子犬にするべきしつけは「人を大好きにする」ということです。
逆に変な癖がついてしまうから「お手」や「お座り」といった訓練は入れない。
本当の犬のしつけは、人を大好きにすること
なぜ人を大好きにさせる必要があるのでしょう?
犬は、群れで暮らす動物の分派のため基本的にどんな動物とも仲良く暮らすことができ、さらに、犬は、群れのリーダーに忠実です。
ですが、リーダーがわけのわからない犬だったり、尊敬できなかったり(力がよわい)すると、リーダーを超す犬が出てきます。
人間は、常にどの人間も自分よりも上で従うべき存在と認識させるのが、一番必要な子犬のしつけです。
1、自分より強い存在
2、自分を愛してくれる存在
簡単な子犬のしつけ方
うちは、昔から多頭飼いをしていて、1頭が7~8歳になると新しい子を入れるようにしています。
というか、そうなってしまってずっときています。
このメリットは、先にいた子がなくなった時のショックが半減されることが一番ですが、もうひとつメリットがあって、それは、子犬のしつけをしなくていいということです(笑)
つまり、先にいた子が子犬をしつけてくれるということです。
子犬が間違ったことをすると先の子が子犬を叱ってくれます。
一番大事なじゃれ方のルールも教えてくれます。※相手が降参したらそれ以上は攻撃を加えない。
観察眼のするどい子犬は、先にいる子の挙動をみて、例えば、おしっこの場所も勝手に覚えてくれますし、そのほか、伏せ、お座り、来いなども教える必要がなく勝手に覚えてくれますw
※犬には、それぞれ生まれて時点での立場があるといわれており、リーダーになる子は、力が強いなどの特徴をもっていて、偵察犬になる子は観察眼が鋭いといった特徴?個性があります。
最初の子犬は、人が教えないといけないので次のようにしつけを行います。
子犬のしつけ 犬と遊んであげる
スキンシップで遊んであげることが大切です。
この時、なるべくおもちゃを使って遊ばないようにします。おもちゃはあくまでも人の体です。
これによって若犬になったとき家の中で壊されるものが激減します。
歯がかゆいから木製のものをかじるといいますが違います。
子犬のころ木製品で遊んだ子は、木製品をおもちゃと認識しているため、木製品をかじるなどして一人遊びを始めます。
タオルが異常に好きな子は子犬のころ布製品で遊んだ子です。書籍をばりんばりんに破壊する子も子犬のころ紙製品で遊んだ記憶で紙類を好んで破壊します。
子犬のころのおもちゃが人の体だと、対応が可能なうえ、人は犬に対して「命令」できる立場のため、いくらでも制御がかけられますし、そばにいなければ、犬は、おもちゃが手元にないので、お昼寝の時間になります。
子犬のしつけ、子犬との遊び方
生まれてすぐは、子犬は、兄弟と一緒に育ちます。兄弟と取っ組み合いのお相撲を取ることで体力をつけつつ、犬同士のコミニュケーションの取り方などを覚えます。
ところが、ペットショップなどで入手できる子は、大抵生まれて1か月程度のほとんど「遊び」をしていない子ばかりです。
(うちは基本的にブリーダーさんからいれるので最低でも3か月は母犬と一緒においてもらいます。
ブリーダーさんによっては、その経費を乗せる場合もありますが、本業としていないブリーダさんは、こころよく無償で置いてくれます。
ブリーダーといってもペットショップにおろすことを目的としたブリーダーさんやショードッグを作っているブリーダーさんは、案外お金がかかります。
基本的にブリーダーさんから子犬を分けてもらう場合は、なるべく趣味でやっているブリーダーさんからの入手をお勧めします。)
犬同士のじゃれあいのルールは、「相手が声をだしたら攻撃をやめる」、「相手が動かなくなったら攻撃をやめる」です。
ペットショップなどで入手した子犬の場合、これを教えてあげないといけません。
子犬なんてめちゃめちゃ軽いので手のひらで子犬を左右にゆすってやると子犬はすぐに攻撃態勢に入ります。
好きなようにじゃれさせますが、子犬のやりたい放題ではなく、時折ひっくり返すなどして、こちらの「抵抗」も試みます。
この遊びにはルールがあって、最終的には、人間が勝つようにして遊びを終了します。
抑え込んで、鳴かせてもいいですが、抑え込んでいれば、最初はじたばたしますが、そのうち疲れて動きを止めます。
そのタイミングで手を離して子犬から離れます。
遊び足りないと追いかけてきますが無視。即座に抑え込んで降参させます。繰り返していくとあきらめる時間がはやくなっていきます。
鋭い子犬の牙は、結構痛い。上手な犬の噛まれ方
歯が生えそろったころのイヌの犬歯は、細くてとがっているので引っかかると血が出ます。
さらに、犬歯(牙)に加えて子犬の爪も細くてとがっているため、これも引っかかると痛い。
ですが、子犬は、牙でも爪でも肌が破れるほどの力をいれてきません。
噛まれた時、引き抜こうとすると肌が傷ついて血が出ます。
子犬がじゃれて噛みついてきたら子犬の口の方へ手を押し付けます。
前足でじゃれてきたら、前足を受け取るか横に払いのけます。
爪や牙が引っかかった状態で体を逃がすと案外肌を破かれてしまいますので注意が必要。
母犬は、母乳を与えるためぎりぎりまで我慢しますが、やがて子犬の力が強くなり、母犬でさえ逃げ出すようになります。
つまり、これが乳離れのきっかけです。
犬は、成長すると牙も大きくなり、刺さるような状態にはなりませんが、甘噛みで遊び始めたら、手のひらを犬の口の方向へ押し込むようにします。
ある程度大きくなっても甘噛みをする子に対しては、甘噛みの瞬間にまづる(目にしたから鼻さきまでの部分)を横に平手打ちで払います。繰り返していると甘噛みの回数が減ります。