節分は、節のふしめにあたり邪気が入り込みやすい時期です。
そのため日本では、豆をまいて邪気を払う習慣があります。
最近は、スーパーなどで求めた豆や落花生を使う家庭が多くなっています。
ですが、犬は、種子類を分解する力がないためあまり大量に与えるのは考え物です。
そのうえ、実は、豆には邪気を払う力は微塵もありませんので2重に意味のないどころか、部屋を汚すだけの行為になってしまいます。
節分の意味
節分は、古事記に詳しいのですが簡単に説明すると日本列島の神々は、「イザナキ」「イザナミ」という仲のよい夫婦の神によって生まれました。
イザナミは最後の神である「火の神」を生むときお腹にやけどを負い、そのせいで亡くなります。
イザナキの神は、どうしてもイザナミの神に会いたくて黄泉の国へ旅立ちます。
そこでイザナミの神と会うことができたのですが、イザナキの神はイザナミの神へ一緒に帰ろうといいます。
ですが、一度亡くなったものが現実社会へ戻ることができません。
イザナミの神は、イザナキの神に
「なにか方法があるかもしれないので黄泉の神に聞いてきます。」といい、
さらに、「その間、この扉をしめますので、私が戻るまで”決してこの扉を開けない”でください」といい残し黄泉の国の神のもとへいきます。
ところが、イザナキの神は、この扉を開けてしまうのです。
そこには、ウジにまみれ腐ったイザナミの神がいました。
醜い姿を見られたイザナミの神は、イザナキの神に襲いかかります。
イザナキの神は、必死に逃げ現世と黄泉の国の間にある「ヨモツヒラサカ」という坂まで来た時に「桃の木」をみつけ、その桃の実をイザナミの神に投げつけます。
桃の実の霊力のおかげでイザナミの神は、一瞬ひるみました。
その間にイザナキの神は、「チビキノイワ」をおいて魑魅魍魎が現世にこないようにしました。
節分の豆
節分の朝に神社では、祝詞をあげますが、その中に次のような意味合いの祝詞があります。
「イザナキの投げた桃の力をどうぞこの豆におやどしください」
桃は、前述のように邪気を払う力がありますが、節分の時期に桃はありません。
そこで桃に似た豆にその力を宿らせてもらえるよう祝詞をあげ、その豆をまくことで節分の邪気を払います。
「豆」には邪気を払う力はなく、祝詞によって桃の力を宿した豆だから邪気を払う力があるということです。
つまり、スーパーなどで求めた豆にはなんの力もなくまいても意味がありません。
それならば、桃そのものを投げたほうが邪気払いの力があるということです。
しかも、桃ならば、犬も食べられ体にもいい。
節分に犬と一緒の過ごす正しい過ごし方
節分の朝に神社に行って、いただいてきた豆をまき愛犬と一緒に食べる。
スーパーなどで桃を買ってきて(桃キャンデーでも、桃ジュースでも、桃の成分が入っていればOK)犬と一緒に食べる。
この2つの方法が、節分に犬と一緒に過ごす正しい過ごし方になります。